しばらくの間、読書から遠ざかっていた私。
本って、いうほど面白くないな~なんて思っていた。
ところが、この一ヶ月間でなんと10冊以上の本を読んだ(しかも、同じ巻を読み返したりもした)。
それもすべて同じ作者の作品である。
このブログで「書評」といっていいものか分からないレベルの記事をいくつか書いてきた。
その頃の私は、
「本からなにかを学ばなければならない」
と、漠然と思っていた気がする。
本とは、学ぶための媒体だったのである。
気付けば、「自分と年齢が近い主人公が苦労の果てに報われる話」や、「中高年になってから人生が花開いた人の話」、
要するに「何かを気付かせてくれる話」ばかりを選んでいた。
そうこうしているうちに、だんだんと読書が面白くなくなっていった。
ところが先月、ビビッとくる小説に出逢ってしまい、同じ作者の作品をむさぼるように読み漁った。
何かを学ぶためでも、気付きを得るためでもない。
ただ単に、ひたすら「面白かった」からだ。
行動に移すまでが速いのが特徴である私は、その小説の舞台となっている地域をぶらりと訪れてみた。
いわゆる「聖地巡礼」というやつである(笑)
思い切って、泊まりがけで行ってみたのだが、これがまためちゃくちゃ楽しかった。
「いやー、ここって○○が△△と出逢った場所じゃん!」
なんてひとりで呟いたり。
根がミーハーな性質なので、もうノリノリである(周りの人から見たら怖いね)。
「何かを学べる」とか、そんなことは一切意識せずにハマった小説であるが、気付けばさまざまなことを学んでいる自分がいた。
その小説の「聖地」には神社仏閣が多いので、自然と勉強になることが多いのである(例えば、つい先日は「阿弥陀如来」と「薬師如来」の違いを知った)。
あまりにハマったため、SNSのアカウントを新しく作り、「聖地巡礼」について呟いてみた。
同じ趣味の人がいたらいいな~くらいの軽い気持ちだった。
すると、ほんの数人ではあるが、私と同じことをしている人がいた。
そういう人たちとは、当然話が盛り上がる。
とはいえ、読書好きな人たちなので、やはりどこか内気で控えめ。
相手の心の内に土足で踏み込むことや、やたら積極的にグイグイ来ることは決してない。
お互いに遠慮がちに、最小限のやりとりを行うにすぎない。
HSPの私にとっては、そういったやり取りが実に心地良いのである。
この一ヶ月間を振り返ってつくづく思うのは、
「趣味は探すものではなく、おちるもの」
ということ。
これって何かと似ていませんか?
そう。。。
「恋」です。
私は本に、そしてその作者さんに、「おちた」のです。
これまで中高年の趣味についていろいろと書いてきましたが。。。
今になってみると、何を言っていたのだろう?という感じです。
当面の間は、この趣味に没入したいと思っています♪
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