皆さんは「バケットリスト (Bucket List)」なるものをご存知だろうか。
これは、「死ぬまでにしたいことリスト」のことであり、英語の« kick the bucket »「死ぬ」に由来するそう(自殺するときに首に紐をかけて最後に踏み台のバケツを蹴ることから)。
「死ぬまでにしたいこと」をリスト化し、ひとつひとつ実行に移すことで、死ぬまでにやりたいことをすべて叶えようという趣旨のものだ。
ネットを見ていると、「死ぬまでにしたいこと100個」をリスト化するのが主流なようだ。
私はとても100個も挙げられそうにないので、いまだにチャレンジしたことがない。
ネットで検索してみると、自分のリストを公開している人も少なくない。
野次馬根性でザーッと目を通してみたが、具体的な旅行先を挙げている人が多い印象だ。
たとえば、「世界旅行に行きたい」だと、1個で終わってしまうが、行き先を細分化すれば、20個くらいはあっという間に埋まるようだ。
そうはいっても、やはり私はリストを書く気にはまだなれない。
例えば、「フィンランドに行きたいか」と聞かれたら、どちらかといえば行きたいような気もするが、だからといって別に行かなくても構わないというレベルのものなのだ。
「星のや旅館を制覇したい!」などというものも見かけた。
なるほど、そういう贅沢をするのもアリだなと思う反面、別に星のやでなくても私は全然構わないなと思ってしまったり。
「これをやらずに死んだら、それはもうぜーったいに後悔する!」
っていうものだけを書きたいのだが、そんなの100個もあるはずがないと思ってしまう。
あっても10個くらいなのではないか。
個人的に、「これをやらずに死んだら、絶対に後悔する!」と思っていることは、ただひとつ。
パリで暮らす。
これだ。
私は大学を卒業後、パリの大学に進学する予定で準備を進めていたのだが、持病があったせいで親の反対にあい、あえなく日本で就職してしまったという苦い過去がある。
これまでいろんな失敗や挫折を重ねてきたが、後悔していることは不思議なくらいなにもなく、パリに住めなかったということだけがずーっと胸の中でくすぶっている。
よく「やった後悔よりもやらなかった後悔の方が引きずる」
というが、あれは真理である。
やったことは失敗に終わっても、ほぼ気にならない。
自分なりにがんばった結果なんだから、と諦めがつくのだ。
しかしやっていない後悔は、そうはいかない。
特に、誰かの思惑によって「邪魔された」たぐいのことは、永遠に胸の中でくすぶり続けるのではないか。
親に反対されて結婚を諦めた二人とか、たぶん一生引きずるはずだ。
「パリで暮らす」以外に何があるかなーと考えてみたのだが。。。
私が崇拝するあるミュージシャンと1回でいいからお話がしてみたい!
それくらいだ。
私ってば、意外と欲がないのである(笑)
50代のうちに、パリで暮らしたいな。
別に1ヶ月とかでも構わないので、若かりし頃の自分の「夢」をきちんと叶えてあげたいと思うのだ。
ふと、一青窈さんの『ハナミズキ』を思い出した。
薄紅色の可愛い君のね果てない夢がちゃんと終わりますように
そういう意味なのかは分からないが、私にはそういうふうに読めてしまう。
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