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『子育てはもう卒業します』感想。40代~60代にオススメ!

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いまハマりにハマっている垣谷美雨さんの小説『子育てはもう卒業します』を読みました。

 

3人の女性の18歳から55歳までが、過去と現在を行きつ戻りつ、丁寧に描かれています。

 

共感するところがたくさんある作品で、ぜひ皆さんにも読んでいただきたいなと思いました。いつものとおり、ネタバレなしでざっくりご紹介したいと思います。

 

地方出身の3人の女性たち

主役である3人の女性たちは、おそらく現在還暦を迎えるあたりの世代です。

 

私より少し上の世代ですが、それでも共感できるところがたくさんありました。

 

3人は、まだ女性の大学進学率が低かった時代に、東京にある某大学の仏文科で出逢います。

 

3人の特徴をご紹介していきますね。

 

淳子

北海道出身。実家は牧場を経営。大柄でさっぱりとした性格。

二人の息子を持つ。長男は勉強が苦手で、次男は飽き性で風変わり。息子たちをなんとか良い学校・大学に入れようと奮闘する。学費や塾代を捻出するために、義理の両親と未婚の小姑たちとの同居を決めるも、彼女たちから毎日嫌味を言われ続け苦労する

 

明美

高知県出身。働き者の両親を見て育つ。3人の中では最も結婚に成功した感あり。夫は働き者で稼ぎも良い。通信添削のパートを細々と続けている。一見なんの問題もなく幸せそうな人物だが、大学まで出たのに結局は専業主婦になってしまった自分がどこかで許せずにいる

一人娘には一生働き続けることのできる看護師になってほしいと願うが、娘は英文科に進むと言ってきかない。それでは自分と同じ穴のムジナだと焦る。

 

ユカリ

福岡の名家の出。お嬢様育ち。大学卒業後、見合い結婚をさせられそうになるが、東京で出逢った非エリートフランス人と結婚し、親からは勘当される。

ハーフの娘は赤ちゃんモデルとなり、その後女優として成功する。17歳のときに娘が購入した豪邸に家族3人で住む。娘の収入に頼り切り最低限の仕事しかしない夫に常にイライラしている

 

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明美に共感

淳子、明美、ユカリ。

 

3人の中でユカリだけがちょっと非現実的というか、あまりそのへんにはいない人物像です。

 

その点、割と平凡な淳子と明美に共感する人は多いんじゃないかなと思います。

 

皆さんはどうでしょうか。

 

 

個人的には、明美にすごく共感しました。

 

明美は35歳のときに故郷で開かれた同窓会に参加します。

 

すると、自分を含め大学に進学した女性4名のうち、小学校教師になった1名を除く3名はみな専業主婦になっていました。

 

当時は、女性が長く勤めるには学校の先生になるか、看護師・保育士あたりになるのが一般的でした。

 

企業に就職してもお茶くみ・コピー取りくらいしかやらせてもらえず、寿退社して専業主婦になるのがお決まりのコースという時代です。

 

明美も一度は就職しましたが、例にもれず寿退社します。

 

同窓会で、専門学校に進んだ後、一級建築士となった男子から、

「主婦やっとんのか。よう勉強できたのになあ。まあ女はしゃあないか。なんやかんや言うても女はええなあ。主婦しとったらそれでええんやもん。気楽なもんやわ」

とバカにされてしまいます。

 

実家の両親も働き者で、故郷では「健康な女が働かないことは罪」という意識が根付いています。

 

頭は良いはずなのに職がなく、かといってやりたいことがあるわけでもない。

 

夫の稼ぎが良いから生活に困っているわけではない。だから専業主婦でもぜんぜん良いわけです。

 

それでも、実家の両親や、教師や看護師となって頑張っている同級生たちのことを思うと、朝から晩まで韓流ドラマを見て涙している自分に「わたし、なにやってるんだろ?」と呆れ果て、自己嫌悪に陥ってしまうのです。

 

自己肯定感がとっても低い明美。

 

せめて娘には自分のようにはなってほしくないと、明美は娘の進路に口を出しまくります

 

娘は、いったいどんな選択をするのでしょうか。

 

そして、明美は新しい道を見つけることができるのでしょうか。

 

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「わたし、なにやってるんだろ?」という焦り

私は今でこそ仕事を(細々とではありますが)していますが、専業主婦をしていた時期があります。

 

年下の夫は朝から晩まで、土日も返上でバリバリ働いています。

 

それなのに私は…昼間っからドラマを見たり外をフラフラしたり。

 

「わたし、なにやってるんだろ?」

 

いつもそう思っては凹んでいました。

 

大学まで出してもらったというのに、結局無職。

 

「ならそのへんでパートしろよ」と思われるかもしれませんが、持病のせいで立ち仕事はできません。

 

あの頃の自分は、ものすごく自己肯定感が低かったように思います。

 

 

 

そんな日々に嫌気がさし、思い切って一歩踏み出してから少しずつ道が開け、やっと「わたし、なにやってんだろ?」と思い悩むことはなくなりました。

 

相変わらず「このままでいいのだろうか」という焦燥感はありますが、以前抱いていた不安感や自己嫌悪とは別タイプのものです。

 

明美を見ていて、まるで過去の自分を見ているようでした。

 

明美が出てくると、ついつい応援してしまっている自分がいました。

 

 

子供の成績や進路、嫁姑問題などに悩んでいる人であれば、淳子に共感することでしょうし、刹那主義で将来に向けての貯蓄に興味のない夫をもつ人であれば、ユカリに共感することでしょう。

 

55歳になったときの3人は、果たして納得のいく人生を送れているのでしょうか?

 

この小説は時代背景がハッキリとしているので、いまの若い人が読んでもピンとこないかもしれません。

 

でも、いま40~60代あたりの方であれば、ページをめくる手が止まらなくなること請け合いです!

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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