『本を読む女』本好きは主人公の中に自分を見る?

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他人から、特に目上の人から褒められた経験のある事については、やはり一度は思う存分取り組んでみるべきなのだろう。

 

また、短くない期間、頭を占めている「憧れのライフスタイル」のようなものがあるのならば、一度は「どうしたらそのライフスタイルを実現できるのか」を本気で検討すべきなのだろう。

 

「べき」と書いてしまったが、これはつまり「こうするのが、あるべき生き方なのではないか」という意味である。

 

なぜ突然こんな話を始めたのかというと、先日読んだ林真理子さんの『本を読む女』という作品にいたく感銘を受けたから。

 

読み進めていくうちに、「この主人公、私みたい」と思い始め、彼女の思考と自分のそれが重なるのを何度も感じた。

 

なんとなく今日は「ですます調」の気分ではないため、いつも読んでくださっている方には違和感があるかもしれないが、「だ、である調」で書いていこうと思う。

 

『本を読む女』林真理子著

この作品は結構むかしのものなので、読んだことのある人も多いかもしれない。

 

林真理子さんの小説は少なくない数読んでいるが、『本を読む女』はノーチェックだった。

 

読み終わった後、「なんでもっと早く読んでおかなかったんだろう!」と思った。

 

それくらい心にズーンと迫るものがあったのだ。

 

序盤あらすじ

物語は大正時代の山梨県から始まる。

 

主人公の万亀(「マキ」と読む)は本が大好きな少女。商いをしている比較的裕福な家の5人兄弟の末っ子として育つ。

 

小学生のときに、作文が児童文芸誌「赤い鳥」に掲載され、「第二の樋口一葉現わる」と称賛される。

 

容姿こそ美人揃いの姉たちに劣っていたが、学業成績が抜群である万亀は周囲から一目置かれていた。

 

そんな万亀だが、これといって将来なりたい職業があるわけではなかった。

 

友人に将来の夢を聞かれた万亀は、次のように答えている。

「私、何にもなりたくないだよ。一生、小説や詩の本を読んで暮らしていけたらいいなあと思う」

 

「じゃあ結婚すれば?」という友人だったが、嫁ぎ先で苦労している姉たちを見ていた万亀は、結婚を夢見るようなタイプでもなかった。

 

本を読む以外になにに興味があるかといえば、外国での暮らしだ。

 

怠惰な兄や、口うるさい母親、ボケた祖母たちから離れ、外国で生活がしてみたいと思っていた。

 

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万亀の後悔

子供時代、万亀の将来はバラ色にも見えていた。

 

しかし、年齢を重ねるごとに万亀の人生には影がさしていく(ここから具体的なエピソードに入るので、ネタバレが嫌な方はここまでになさってください)

 

その大きな原因となっているのは、娘の人生を操作しようとする母親と、ちょっとは抵抗してみるものの、結局は母親の言うなりになってしまう万亀の性格だった。

 

たとえばこんな具合だ:

  • 成績優秀な万亀は日本女子大から合格通知を受けていたが、大学に卒業生を送りたがらない(「アカ」が多いという理由)校長と、校長の意見を鵜呑みにした母親の意向で、家政学を学ぶための女子専門学校に進路を変更させられてしまう(万亀が好きなのは文学であり、家政学には微塵も興味がない)。

  • 卒業後、外国へ行くことを夢見ていた万亀だったが、娘を手放したくない母親は縁談をもってくる。結婚だけは嫌だった万亀は家政学の教師になる。母親は地元に教師の職を見つけようとするが、万亀はせめてもの抵抗を見せ、福島の学校へ赴く。

  • 万亀の姉が結核で亡くなったことで、いよいよ万亀を手元に置きたくなった母親は、万亀が教鞭をとる学校に勝手に退職願いを出す。実家に戻った無職の万亀は、ボケたうえ寝たきりになった祖母の介護要員にされる。

  • 祖母が亡くなり、今度こそ海外へ飛び立とうとする万亀。しかし母親は狡猾にも万亀の勤め先を見つけてきてしまう。

 

そうこうしているうちに、日本は戦火に包まれ始め、当然のごと万亀の人生も暗転していく。。。

 

 

物語の終盤、万亀は語っている(下線はブログ筆者によるもの)

生まれた時から自分はずっとそうだった。いつも卑屈に他人に気をつかってばかりいた。上の学校にもやってもらい、さまざまな可能性があったにもかかわらず、最後にそれを閉ざしてしまうのは、自分の臆病さのせいだ。その臆病さは虚栄心と置き換えてもいい。

人からよく思われたい、いい人だと言われたい。

その習い性が実家に帰ってからも続いていた。

 

万亀ははるかに昔、少女だった頃、本を書く人になりたいと願ったことを思い出した。自分はもはや三十を過ぎ、たぶんありふれた戦争未亡人として老いていくことだろう。夢はかなわなかったが、本を人々に手渡すことはできる。それで満足しなければならないと結論を出したとたん、今度はみじめさで胸がしめつけられる。自分ではとうに消えたと思った生のほむらが時々勢いづいて万亀を苦しめるのだ。

 

 

こうやって見ると、母親のせいで万亀は思うように生きられなかったようにも思える。

 

しかし、万亀が本当に苦しいときに手を差し伸べてくれたのも、また母親なのである。

 

万亀は決して母親を嫌っていたわけではない。

 

近くにいるとなんだか窮屈で反抗したくなるが、遠く離れると心配になり愛おしく感じる。

 

これが母と娘というものではないだろうか。。。

 

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『本を読む女』のモデル

主人公の万亀は、林真理子さんのお母様がモデルなんだそう。

 

娘が作家として大成したのを見て、万亀さんはどう思っていたのだろうと気になっていたところ、解説に次のような一文があった。

 

「自分も作家になりたかった。チャンスはいくらでもあったのに、努力しない自分がいけなかった

 

万亀さん97歳のときのお言葉だそう。

 

この言葉がすべてを表している気がして、これ以上私がなにかを述べるのは蛇足というものだろう。

 

最後に、世の中の本好きは、万亀の中に自分を見る傾向があるとのこと。

 

読書好きには、芯はあるが内向的な人が多いからだと解説では述べられている。。。

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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