『ニュータウンは黄昏れて』~上等な男を見つけるのよ

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みなさんこんにちは。

 

第1回ワクチン接種後、腕が痛すぎてなにもできずひたすら本を読んでいたのですが、この小説がとんでもなく面白かったので、今日は紹介記事を書いてみたいと思います。

 

『ニュータウンは黄昏れて』垣谷美雨著

ひとことでいうと、「住居とお金」をテーマにした小説です。

 

(あれ?マリベルは確かお金が絡んでくる話が苦手じゃなかったっけ?)

 

mabelle.life

 

過去記事を読んでくださった方の中には、そう思われた方もいるかもしれませんね。

 

でも、この小説は違いました!

 

いつものように、ネタバレなしでストーリーをご紹介したいと思います。

 

母親の頼子

頼子は50代のパート主婦。

 

サラリーマンの夫と27歳の娘・ことりとの3人暮らしだ。

 

頼子たちはバブル崩壊の直前に、都心から離れたニュータウンにある中古の団地を5,200万円で購入した。

 

なにかあれば売ればいいと軽く考えていたのだが、直後にバブルが崩壊し、いま売っても1,500万円になるかどうか。

 

さらに悪いことに、住宅ローンを抱える中、頼子の夫は部長職から平社員に格下げとなってしまった。

 

頼子は毎日、時給900円の鯛焼き屋で必死に働き、限界まで切り詰めた生活をしている。

 

この鯛焼き屋の経営者は高校中退の元ヤン女性で、頼子は「高校中退の不良が、大卒の私を時給900円でこき使っている。なんなんだ、私の人生って」と嘆いている。

 

そんな頼子にある日、団地の理事会役員の順番が回ってくる。

 

しぶしぶ出席した頼子だったが、他の役員たちはほぼ老人。

 

なにかというと頼子たちのような<若い人>に責任を押し付けたがる老人たちに、頼子はイライラを隠せない。

 

売りたくても売れない家に、のしかかる住宅ローン。

 

家計のためにパートの時間を少しでも増やしたいが、理事会の役員になってしまえばそうもいかない。

 

おまけに、団地の老朽化による建て替え問題が勃発し、理事会は紛糾する。

 

<自分はほとほと運に見放されてる…>

 

そう思う頼子なのだった…

 

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娘のことり

27歳のことりは美大卒業後、内定をくれた企業が倒産してしまい、それ以来ずっとフリーターをしている。

 

500万円もの教育ローンを背負っていることりは、喉が乾いてもカフェに入ることはせず水筒のお茶を飲み、お腹が空いてもファーストフード店にしか入らず、眼鏡がゆがんでもゆがんだままで生活をしている。

 

そんなことりはある日、中学時代の同級生で親友でもある三起子(みきこ)から呼び出され、恋人の黛(まゆずみ)を紹介される。

 

黛は超のつく資産家の息子で、おまけにかなりのイケメン。物腰も柔らかく、まさに「大人の男」。

 

三起子はことりに、「6万円するオペラのチケットがあるのだけれど、自分は行けなくなってしまった。勿体無いので、自分の代わりに黛さんと行ってくれないか。もちろん、チケット代は払わなくていい」と告げる。

 

迷うことりだったが、ふと母親の頼子から常々言われている「上等な男を見つけるのよ」という言葉を思い出す。

 

住宅ローンに苦しむ母親からすれば、娘には同じような思いをさせたくないということなのだろう。

 

ことりは考える。

母から言われた最も嫌な言葉ー上等な男を見つけるのよーの正しさを、いま目の前に突きつけられている。(中略)黛と懇意になることにより、そこから同レベルの<上等の男>と出会える可能性だってある。

 

結局、ことりは黛と6万円のオペラを観に行くことにするのだった。。。

 

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どこでこうなった?

頼子もことりも、経済的に苦しい思いをしながら毎日必死に働いています。

 

真面目に生きているだけなのに、どこでこうなったのか。

 

自分たちは運に見放されているのか。

 

そう思っていたある日、ことりは資産家である黛と出逢います。

 

黛との出会いで、頼子・ことり一家の状況は一変…するのかしないのか?!

 

果たして黛は頼子たちの想い描くような「上等の男」なのか?

 

 

頼子が役員となった理事会のメンツのヤバさ加減といい、黛一家のぶっ飛び加減といい、めちゃくちゃ面白いです!

 

ことりだけではなく、三起子や黛といった登場人物たちの家庭環境がしっかりと描かれているため、各登場人物がとる選択に説得力があります。

 

地方に住む頼子の母親や、ことりの中学時代の他の同級生たちも絡んできて、ひと捻りもふた捻りもあるストーリー展開。

 

私は一気に読んじゃいました。

 

超お勧めの一冊です!

 

 

人生は計画的に…?

ちょっと話は変わるのですが、先日、大学生の娘が親友Aちゃんとお茶してきたときのことを私に話してくれました。

 

Aちゃんは、かなりの難関大学に通っていて、おまけに美人。

 

まさしく「才色兼備」を地でいっている子です。

 

そんなAちゃんにはお金持ちの彼氏がいます。

 

Aちゃんは来年の春から働くことになっていて、この勤め先も聞けば必ず「おおっ!」となるような一流どこです。

 

一方、彼氏は年下なので来年もまだ大学生です。

 

ところがAちゃん、その勤め先を1年でやめると今から決めているそうなのです。

 

そして彼氏と東京へ行き、同棲するのだそうな。

 

彼氏には東京への強い憧れがあり、どうしても東京で就職がしたいとのこと。

 

Aちゃんは東京でまた勤め先を探し直し、ゆくゆくは専業主婦になりたいそうです。

 

 

娘はAちゃんのことを「同い年とは思えないほど計画的」と話していました。

 

そして、二十歳ちょっと過ぎで生涯の相手を決め、その相手に合わせて自分の生きる場所を変えるという決断がどうしても理解できないとも言っていました。

 

さらに一番娘を驚かせたのが、Aちゃんは彼氏のことを話す時、彼氏の「人柄」ではなく「条件」だけに触れていたということでした。

 

つまり、「優しい・愛嬌がある・ユーモアのセンスがある」…などではなく、

 

「お金持ち・一流大学に通っている・英語がペラペラ・長期休暇には家族で○○へ行く」…などといったことにだけ触れていたそうなのです。

 

 

「Aちゃんは彼氏のことを間違いなく条件で選んでいる。それが正しいのかどうか、私にはわからない」娘はそう話していました。

 

 

今日紹介した『ニュータウンは黄昏れて』にも、計画的に人生を作り上げる人物が登場します。

 

私は感情に従って生き方を決めるタイプなので、Aちゃんや上に書いた登場人物の話を聞くと、正直ちょっと怖いなと思ってしまいます。

 

でも頭が良いなとも感じます。

 

いったい何が正解なのでしょうね。

 

以前に「正しい選択などない」と書きましたが。

 

mabelle.life

 

何が正解なんだろうともがき悩みながら進んでいくのが人生なのかもしれませんね。

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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