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『海辺の家族たち』感想~出逢いが人生を変える!

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”20年ぶりに故郷に帰ることになった。

 

しかし、気分は憂鬱だ。

 

突然倒れ、意識はあるもののコミュニケーションが取れなくなった父に会いに行くのが目的だったから。

 

そして、もうひとつ。

 

どうしてもこのさびれた町に帰りたくない理由が私にはあった…”

 

 

これは、先日私が観たあるフランス映画の冒頭をまとめたものです。

 

「終」「死」「寂」「諦」

 

映画の前半では、正直こんな文字しか頭に浮かんでこないような状況でした。

 

かろうじて、舞台が海辺の町なので、

 

「海」「潮騒」「海鳥」

 

に救われている感じ。

 

しかし、この女主人公。ある<出逢い>を受け入れたことで、再び人生が輝き始めます。

 

さて、彼女が受け入れた新たな<出逢い>とはなんだったのでしょうか。

 

『海辺の家族たち』(2016)

舞台となった場所

私が観たのは、『海辺の家族たち』(原題は『La Villa』(邸宅の意))という2016年のフランス映画です。

 

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この映画の舞台は、マルセイユ近郊の海辺の町。

 

マルセイユは、パリ、リヨンに次ぐフランス第3の都市です。

 

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マルセイユの港。

 

映画の舞台となっているのは、マルセイユ「近郊」の小さな町なので、こんなに華やかではありません。

 

しかし、こじんまりとした美しい入り江がとても絵になる場所です。

 

そんな入り江にある「邸宅」に、倒れた父に会うため3人の子どもたちが集まるところから、物語は始まります。

 

『海辺の家族たち』あらすじ

この映画では、登場人物ひとりひとりが何かを抱えています。

 

無条件にハッピーな人は、ひとりもいません。

 

何に傷つき、何に絶望しているのか。

 

そして、彼らがどのように希望を取り戻していくのか。

 

その過程が描かれています。

 

私がこのブログで取り上げたいのは、冒頭でお話した女主人公の人生です。

 

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集まった3人の子どもたちのうち、紅一点のアンジェル

 

アンジェルは、舞台女優でパリに暮らしている。

 

年齢はおそらく50前後。

 

アンジェルは、20年も故郷に帰っておらず、そのうえ倒れた実の父のことを憎んでいた。

 

なぜなら、父のせいでアンジェルの娘(当時5,6才)は死んだからだ。

 

全国津々浦々で公演を行うアンジェルは、娘を父に預けていた。

 

ある晩のこと、アンジェルの娘はおとなしく肘掛け椅子で眠っていた。

 

しかし、アンジェルの父が友人との語らいに熱くなっていたそのすきをついて、孫娘は入り江に向かい、海に転落し溺れたのだった。

 

アンジェルは自分から娘を奪った父と、この町が大嫌いだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アンジェルが受け入れた<出逢い>とは?

(ここからはネタバレになりますので、この映画をご覧になりたい方はここまでになさってくださいね)

 

アンジェルは、ふたつの<出逢い>を受け入れることで、未来への希望を取り戻していきます。

 

ひとつめは<年下男性との恋愛>です。

 

「なんだ、恋愛かぁ。よくあるやつ」と思われるかもしれませんね。

 

アンジェルに言い寄るのは、この港で漁師をしている30前後の明るい男性。

 

この男性はなんと、子供の頃にアンジェルの芝居を観て、「自分以外の誰かの人生を味わうことのできる演劇は素晴らしい!」と芝居にのめり込みます。

 

のめり込むといっても彼は漁師になるつもりでしたから、あくまでも趣味として、戯曲を暗唱したり、仲間と子供向けの舞台に立ったりしていました。

 

彼にとってアンジェルはスターであり、自分の人生を導く「光」のような存在です。

 

彼はアンジェルに熱烈なアプローチをします。とにかく直球。ジュテーム!(笑)

 

しかし、アンジェルは取り付く島もありません。

 

彼女は言います。

 

「私の年を知っているの?あなたの母親ほどの年齢なのよ?!」

 

「あなた、おかしいんじゃないの?!」

 

突っぱねられても男性は諦めません。

 

 

 

そしてある晩、とうとうアンジェルは彼の家を訪れ、

 

「まだ私が欲しい?」

 

と尋ねるのです。。。(くぅぅぅ~っっ!)

 

若い恋人ができたアンジェルは、友人に「いま幸せ?」と聞かれ、

 

「ええ。3日なのか、半年なのか、いつまで続くのかわからないけれど…」

 

と少女のように微笑みます。

 

 

先を恐れてばかりいてもしょうがない。

 

私はいま、生きている。

 

いま、私を愛してくれている人がいる。

 

この瞬間を生きよう!

 

アンジェルのそんな心の声が聞こえてくるようでした。

 

 

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そして、もうひとつ。

 

アンジェルの運命を変えた<出逢い>。

 

こちらの<出逢い>の方が衝撃的で、感動的でした。

 

 

それは、入り江に漂着した難民の子供たちです。

 

 

この町には連日、軍人がやってきて一軒一軒訪れ、

 

「難民を見かけたら、すぐに連絡するように」と言い残していきます。

 

難民たちは通報されたら、まず母国に強制送還されてしまいます。

 

 

アンジェルたちは、恐怖と寒さに震える3人の子どもたちを本能的に守ろうとします。

 

食事を与え、風呂に入れ、ゆっくり寝かせてやるのです。

 

そしてアンジェルは、亡くなった娘の部屋に入り、難民の子たちに着せる服を選びます。

 

時が止まったままの、悲しみに満ちた部屋。

 

他人の子どもを助けるために、アンジェルは封印されていたクローゼットを開けるのです。。。

 

『海辺の家族たち』感想

「終」「死」「寂」「諦」

 

前半、これらの単語で埋め尽くされていたスクリーンが、

 

「光」「生」「愛」「希」

 

に満ちあふれていきました。

 

とっても深い映画。

 

観ていて感じたのは、「何かを守る」ということは人に生きるチカラを与えるのではないかということでした。

 

アンジェルが難民の子どもたちを守ろうとしたように。

 

人は、自分より弱い生命を守りたいと思うと、前しか見なくなる。

 

過去を振り返っている場合ではないから。

 

そして「守りたい」という気持ちが、自分自身の生命力をも活性化する。

 

そんなふうに思うのです。

 

 

既婚男性はよく「守りたい人がいるから、がんばれる」と言います。

 

おじいさん、おばあさんは、孫の面倒をみることで元気を取り戻したりします。

 

これって、真理なのかもしれない…

 

この映画を観ていて、そう思いました。

 

赤ちゃん、子供、ペット、植物。

 

命あるものを守ろうとすることが、未来を明るく照らしてくれるのかもしれません。

 

 

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今日ご紹介した『海辺の家族たち』。

 

入り江の景色が素晴らしく、海鳥の声やさざなみの音にも癒やされます。

 

フランス映画というと、「結局何が言いたいのかよくわからなかった」と言われがちですが、この映画に限ってはそんなことはありません。

 

機会があったら、ぜひ。

 

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

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