皆さん、海外旅行はお好きですか?
私は大好きで、ヨーロッパやタイ、韓国を好んでよく旅しています。
しかし最近、韓国より遠い国に行くことが、しんどくなってきました。
加齢による体力の問題もありますが、HSPの性質が強まっているせいであるように思えます。
今日は、2019年にロンドンを旅したときに辛かった点についてお伝えしていきたいと思います。
ロンドンのどこが楽しいか、素晴らしいかということについては、書いている人がたくさんいると思うので、筆者はあえて「HSPであるゆえの海外旅行のしんどさ」に焦点をあててお話していきます。
飛行機問題
タービュランス
私は飛行機が苦手です。
若い頃に母とハワイに行ったのですが、その飛行機がタービュランス(乱気流)のせいで何千フィートか何万フィートかわかりませんが、一瞬で急降下したのです。
そのときの恐怖がすさまじくて、以来、飛行機に対して苦手意識をいだくようになってしまいました。
しかし、ヨーロッパに行くには飛行機に乗るしかありません。
いつも乗る時には、ある程度「覚悟」をして乗っている自分がいます。
広場恐怖症
皆さん、「広場恐怖症」という精神的な症状をご存知ですか?
広場恐怖症:強い不安に襲われたときにすぐに逃げられない、または助けが得られそうにない状況や場所にいることに恐怖や不安を抱く状態です。多くの場合、そのような状況や場所を避けたり、多大な苦痛を感じながら耐えたりします。
広場恐怖症 - 10. 心の健康問題 - MSDマニュアル家庭版
有名人でも、飛行機のような密閉空間が怖いとカミングアウトしている方がいますよね。
私はバスや電車などは平気なのですが、飛行機に乗るときは不安を感じます。
客室乗務員が飛行機のドアを閉めると、
「あぁ、もうしばらくは地上に降りれない。具合が悪くなっても、この飛行機の中でどうにかるするしかないんだ」という不安に襲われるのです。
自分が広場恐怖症にかかっているのかどうかはわかりません。
しかし、私は飛行機に乗るときには必ず強い不安にみまわれるため、救心か酔い止め薬を飲むようにしています。
救心を飲むと胸のドキドキが緩和され、酔い止め薬を飲むといい感じの眠気に襲われるため、飛行機の中である程度リラックスして過ごせるのです。
ロンドンのインスタ映えスポットにて
スカイガーデン
せっかくロンドンへ行くのだから、インスタ映えするようなステキな空間で食事がしたいと、私たちは「スカイガーデン」という高層ビルにあるレストランを予約しました。
ビルの入口には空港の保安検査場のような場所があり、厳重な荷物チェックがなされます。
うちの娘は、お土産に買っていた卵型の置物が爆発物と勘違いされたのか、チェックに引っかかってしまいました(涙)
予約したレストランは超満席で、日本人の姿は見当たりませんでした。
35階からの眺めはまさしく絶景!
360度のパノラマ景色を堪能することができました。
窓越しに、タワーブリッジが見えます。
レストランの騒音
超満員の予約制レストランに足を踏み入れた私たち3人。
窓際にこよなく近い、なかなか良い席に通されました。
しかし、レストランに入ったときから気付いていたのですが、香水の匂いがすごい。
空気がモワッとしています。
そして、イギリス人なのか観光客なのかはよくわかりませんが、そのレストランにいた西洋の人たちはとにかくしゃべりっぱなし!
一瞬の沈黙も許さないという勢いで、口角泡を飛ばしてしゃべりまくっています!
そのせいで、隣に座っている夫と娘が私になにか言っても、まったく聞き取ることができません。
(…うるさいなぁ。。。)
そう思って周りを見回しても、みな自分と自分の連れしか見えていないといった感じ。
あまりの騒音にHSPの私は具合が悪くなってきてしまいました。
胸がドキドキし、手足が氷のように冷たくなり、めまいがしてきたのです。
(どうしよう。。。)
そう思った私は、まず携帯していた耳栓を使ってみました。
でも、余計に具合が悪くなってきてしまいました。
そこで試しに、私がいちばん好きな歌手(EXOのベッキョン)の曲を、イヤホンで大音量で流してみたのです。
夫と娘には申し訳なかったのですが、それしか手段は残っていませんでした。
するとどうでしょう。
不思議なことに、徐々に胸のドキドキが収まってきたではありませんか!
本当に、魔法のような出来事でした。
その後は、イヤホンをつけたまま、なんとか食事をすることができました。
せっかくのレストランで、イヤホンをつけたまま食事をすることになってしまい、夫と娘には申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが。。。
HSPの悩み~海外旅行はラクじゃない~
HSPは、非HSPが気にもとめないことが気になって仕方がないという性質です。
飛行機の密閉性が気になる。
香水の匂いが気になる。
大きすぎるしゃべり声が気になる。
そして、「気になる」だけにはとどまらず、私の体はおかしくなってしまいました。
海外旅行は楽しい。
けれど、このようなリスクがあります。
思いがけない事態により具合が悪くなってしまったときに、どのように対処したらいいのかを、HSPの方はふだんから考えておいた方がよいのかもしれません。
私は、このロンドン旅行で痛感しました。
かといって、大好きな海外旅行を諦めるつもりはありません。
自分の性格・気質を注意深く見守り、どんなときにも適切に対処できるようにすれば、これからも海外旅行を楽しめると思っています。
でも、持って生まれたものなのだから仕方がありません。
自分で工夫して、この気質と付き合いつつ、好きなことをしていきたいですね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回、ここでお会いしましょう。
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