HSPは、周りの人の機嫌の良し悪しを敏感に察知します。
HSPは、周りの人に言われたことを「本当は○○という意味で言ったのではないか?」と気にし続けます。
HSPは、周りの人と友好的にうまくやりたいと思っています。だから、苦手な人に対しても、ついニコニコしてしまいます。
そんなHSPが職場でうけるストレスは、半端ないレベルです。
この記事では、強度のHSPである筆者が、むかし勤めていた会社を体を壊してやめたときに家族から浴びせられたひと言を通じ、ストレスに弱いことは果たして「悪」なのかについて考えます。
ストレスを受けっぱなしだった職場
転職活動
私は20代の頃、ある輸入会社で働いていました。
新卒で別の企業に入りましたが、そこでは特技の語学を活かすことができませんでした。
そこで、転職活動をし、100人以上の中から採用されて入った会社でした。
転職が決まったときこそ、嬉しさでいっぱいでしたが、働き始めてすぐに「ここは闇だ…」と気付きます。
私の配属先には女性しかいませんでした。
女性4人がひとつの島で働いていたのでした。
意地悪な女課長
私の右隣に座っていた「女課長」が、ものすごく感じの悪い人で、初対面から嫌な予感はしていました。
特徴としては:
- 笑顔ゼロ
- 声がでかい
- 人をバカにしたような話し方をする
- 言葉遣いが乱暴
- 相手によって態度を変える
- 叱る時に、社内中に響き渡るような声で叱る
- 常にタバコ臭い
- 下品
こんな感じの人でした。
私は会社にいるあいだ、ずっとこの女課長に右側から監視されていました。
女課長は私が最善を尽くして業務にあたっても、私の力を認めてくれることはなく、逆にちょっとでもミスをすると、鬼の首を取ったように大騒ぎする人でした。
この女課長のせいだけで、私はもう十分にストレスを感じていたのですが、悪いことにもうひとつ大きな原因がありました。
それは、社長でした。
私の部署は、社長室のすぐそばにあり、社長が秘書の方を怒鳴りつけている声がぜんぶ聞こえてくるのでした。
HSPの方には共感していただけるかと思いますが、HSPは基本的に音や匂いなどに敏感です。ささいな音が、爆音のように感じられたりするのです。
無機質な音ならいざしらず、私の場合は怒鳴り声でした。
その社長の怒鳴り声が聞こえてくるたびに、私はいたたまれない気持ちになりました。
突発性難聴発症
そんな日々をこらえてこらえて過ごしているうちに、私は突然右耳に異常を感じます。
右耳が「ピー…」と鳴ったまま聴こえなくなったのです!
右耳…女課長は私の右側に座っていました。
体はなんとも正直です…
耳鼻科での診断結果は「突発性難聴」でした。
★耳の件については、コチラの記事で詳しく書いています👇
「ストレスの元を断てば、(とりあえずは)治ります」と言われた私は、会社をやめることにしました。
毎日毎日、女課長に監視される中での仕事に限界を感じていたのでした。
ストレスに弱いことは「悪」なの?
人間失格
会社をやめた私は、しばらくは家でゆっくり体を休めようと、すぐには再就職先を探そうとしませんでした。
そんなとき、兄がやってきました。
私の兄は子供の頃から"神童"と呼ばれてきた人物で、とても頭が良く、一流企業につとめる"勝ち組の典型"のような人でした。
兄に会社をやめたことと、その理由を伝えるとひと言、
「もう会社2回やめたんだ?人間失格だね」
と言われました。
(人間失格…?)
(会社を2回やめたら、人間じゃないの…?)
ただでさえ体調が悪かったのに、こんな心無い言葉を投げつけられた私は、どん底に突き落とされた気分になったのでした。。。
ストレスに弱いということ
兄のように、精神的にも肉体的にも頑強な人からみれば、私のように職場の人間関係に疲れ、体を壊してしまうような人間は「しょーもないやつ」なのかもしれません。
でも、「人間ではない」とまで言われるようなことなのでしょうか。。。
私はどうしても兄の言葉が許せず、その後何年も引きずり続けました。
私だって、本当はあの職場でがんばりたかった。
能力的に劣っていたとは思っていません。
ただ、周りにいた人間の機嫌・態度・言葉の使い方・表情。
そういったものすべてが、私という人間を破壊していったのでした。。。
しばらくして別の会社に社長秘書として入りましたが、その社長も機嫌が悪くなると、秘書である私を怒鳴りつけるような人でした。
面接のときには、まったく見せなかった態度です。
この会社までやめてしまったら、私はまた兄から「人間失格」と言われてしまうと思い、歯を食いしばって勤め続けました。
私が悪いのではない
今になって思うのは、私はたしかにストレスを受けやすい性質だった(今もそうですが)ということ。
そして、非HSPであれば、あの女課長の下でも働くことはできたのかもしれないということです。
だからといって、あの女課長の下で働けなくなった私が悪いということは、断固としてありません!
周囲の人に対し、あんな態度をとる人間の方が、間違っているのです。
私はもう、自分を責めるのはやめました。
悪いのは、あの女課長であり、あんな課長を野放しにしているあの会社なのです。
そして悪いのは、懸命にがんばったにもかかわらず、心がついていけずに体を壊してしまった妹を労れない兄なのです。
私はもう、自分を責めません。
私は確かにストレスに弱い。
でもそれは、悪ではありません。
居る場所を間違えてしまっただけです。
自分に合った働き方をわかっていなかっただけなのです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回、ここでお会いしましょう。
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本文で使用されている色、イラストなどがノンストレスで、非常に読みやすかったです。
私はお気に入りのカフェで、ゆったりくつろぎながら読みました。
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回、ここでお会いしましょう。
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