駅に電車が到着しました。
私は改札を入ったところです。
その電車に乗ろうと、自然と急ぎ足になりました。
しかし、その電車から降りてきた人たちの流れに逆らって電車に近づこうとしているため、なかなか前に進めません。
そのとき、電車から降りてきた中年男性が、急ぎ足で私に近づいてきたかと思うと、「わざと」思いっきり体当たりしてきました。
その瞬間、右肩のあたりにバーン!と強い痛みが走りました。
私は何が起きたのかよくわからず、しばし呆然としてしまいました。
あまりにショックだったため、そのことを当時の職場で隣だった若い男性(Aくん)に報告した私。
すると、Aくんはフフンと鼻で笑ったかと思うと、
「そういうのって、マリベルさんが自分で引き寄せてるんじゃないですかぁ?」
と言うではないですか!
私が引き寄せている?
どういう意味?
「ひどいですね」「大丈夫でしたか?」のひと言もなく、この発言です。
私は体当りしてきた男性よりもむしろ、Aくんのその言葉にすごく嫌な気持ちになりました。
今日は、このAくんのように、人を傷つける言葉を平気で使う人と、その対処法について考えてみたいと思います。
人を傷つける言葉を平気で使う人
体当たり事件
冒頭でお話した、私に体当りしてきた中年男性の話を続けます。
これって、暴行罪にあたる行為です。
きっとムシャクシャしていて、文句をいわなさそうな大人しめに見える私に目星をつけて体をぶつけてきたのでしょう。
私は別に、その男性の進路をふさいでいたわけではありません。
向こうが一方的にぶつかってきたわけです。
悪いのは、100%あっちです。
それなのに、先ほどのAくんの発言です。
Aくんの言葉はまるで、「いじめは、いじめられる方に原因がある」といっているようなものです。
私は(傷つく必要なんてないのに)傷つきました。
一瞬、「ああいう事態を私が引き寄せてるって、、、私のなにがいけないのだろう?」と、真剣に考えてしまったほどです。
「簡単です」事件
実はAくんに関しては、悪い意味で忘れられないエピソードがもうひとつあります。
当時、私たちはそれぞれが決めたテーマに沿って、論文を執筆していました。
「学術研究」というものは実績がすべてで、どの雑誌に何回論文が掲載されたかということが、その研究者のステータスになります。
私は指導教授に恵まれていたこともあり、納得のいく実績を出すことができていました。
一方、Aくんは研究に行き詰まっている様子で、当然のように実績は皆無。
指導教授にもやや見放されているような感じでした。
ある日、Aくんから研究について相談されました。
どこで自分はつまづいていて、これからどうしていったらいいかというたぐいの相談でした。
Aくんは、かなり切羽詰まっている様子でした。
私はできるかぎり有益と思われるアドバイスをし、Aくんの気に障らないように(上から目線にならないように細心の注意を払いながら)Aくんを励ましました。
するとAくんは私に向かって、
「マリベルさんはいいですよね。だって、マリベルさんのテーマは簡単ですから」
と言い放ちました。
。。。「簡単」だと??
もう、そこにちゃぶ台があったら、100%引っくり返していましたね(笑)
私がどんな思いで毎回毎回、論文と向き合っているか、隣に座っているならわかっていそうなものを!
そのとき私は思いました。
「こういう人間に気を遣ってアドバイスをしても、自分の心身が削られるだけ。自分が嫌な思いをして傷つくだけ」
「ナメられる」事件
さぁ、もう少しだけ私が傷ついた話にお付き合いください。
これはAくんではないのですが、またしても年下の男性であるBくんから言われたひと言です。
大学院生のBくんは、塾講師のバイトをしていました。
ある日、Bくんは私に話しかけてきて、自分が塾で受け持っている子の話をしてきました。
(私はこのように、「自分の話を聞いてほしい」という人によく話しかけられます。
HSPであることと関係があるような気がしています)
Bくんは無事、受け持っている子の成績を上げることに成功した様子。
私も「人になにかを教える」ということに興味があるタイプなので、
「私みたいに年齢がそこそこいってる人でも、塾講師ってできるのかなぁ?」
と尋ねてみました。
するとBくんは「主婦の人でも講師してますよ」と言います。
「そうなのね。じゃあ、私もチャレンジしてみようかなぁ~」
私がそう言うと、Bくんは、
「でも、マリベルさんが講師になったら、めっちゃナメられるんじゃないですかぁ」
とせせら笑うではないですか!
私はとても傷つきました。
それと同時に思いました。
Bよ、それは「お前が私のことをナメくさっているから出た言葉だよな」と。。。
人を傷つける言葉を平気で使う人の対処法
気を遣うHSP
「人を傷つける言葉」の例として、AくんとBくんが私に発した言葉をあげてきました。
「人を傷つける言葉」というのは、「バ○」「ブ○」「○ゲ」のような直接相手を罵倒する言葉だけではありません。
直接相手をさげすんだ単語は使っていなくても、その人の表情やイントネーションなどが加味されることによって、人を傷つけることは多々あります。
私は上に述べたように、人にナメられることがとても多いです。
それはおそらく私がHSPで、常に周りを気遣い、相手を傷つけないように注意を払ってしゃべっていることと関係があります。
AくんやBくんは、私のことを「いい人」「優しい人」だと思っています。
「マリベルさんなら、多少のことを言っても言い返してこない」とたかをくくっているのです。
上に書いたようなことを、ちょっと気性の荒い女性に言ったら大変なことになります。
AくんやBくんは、私の性格をよくわかっているからこそ、ナメた口を平気できいてくるわけです。
HSPだから
かといって、【周りの人を傷つけたくない】HSPには、言い返すことなどできませんよね?
ではどうすればいいのか。
私は長いこと悩みました。
そしてある日、ある行動を思いつき、試してみたのです。
【人を傷つける言葉を平気で使う人】の対処法とは:
言われた瞬間に黙り込み、その場から姿を消す
ことです!
HSPは、たとえひどく傷つけられたとしても、それを悟られまいと変にニコニコして平常心を保とうとしてしまいます。
そうすると、相手は「やはりこいつには何を言っても大丈夫」と思ってしまいます。
重要なのは、すぐに黙り込み、そのままその場からいなくなることです!
そうすれば、いくら鈍感な相手でも、
「あれ?ちょっと気を悪くしたのかな?」と思うはずです。
この方法は効果があります。
私はAくんやBくんを始め、私に失礼な態度を取る人に試してみました。
私への態度が一変するわけではありませんが、「あれ、ちょっとマズったかな?」くらいの違和感をいだかせることはできたと思っています。
生きている限り、人を傷つける言葉を平気で使う人に出逢わないわけにはいきません。
HSPの場合、特にそういう人間のターゲットにされやすいともいえます。
自分の心を守ることができるのは、自分だけです!
無理してニコニコしたり、平気を装ってはダメ。
嫌だな、不愉快だな、と感じだら、すぐに黙ってその場を去るのです。
そうしているうちに、どんなに鈍感な人でも、あなたの気持ちに(少しは)気付き始めることでしょう。
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本文で使用されている色、イラストなどがノンストレスで、非常に読みやすかったです。
私はお気に入りのカフェで、ゆったりくつろぎながら読みました。
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回、ここでお会いしましょう。
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