店舗で服を試着するときに渡されるフェイスカバー。
皆さん、使っていますか?
私は必ず使います。
薄化粧な方ではありますが、ファンデーションを付けている以上は、フェイスカバーを使うのは客側の義務だと思っています。
ところが先日、フェイスカバーを使わない人に困っているという店員さんのインタヴュー記事を目にしました。
そこで今日は、迷惑なお客さんについて書きたいと思います。
フランスの、とある地方都市のショップ店員さんとのエピソードもありますので、ぜひお読みいただけたらと思います。
フェイスカバーを使わない客
先日、目にしたネットニュースを一部抜粋します。
某ファストファッションブランドの店員・Aさん(20代女性)は、こう語る。
「フェイスカバーとは、かぶり物を試着されるお客様にお渡しするカバーです。頭からスポッとかぶっていただくことで、商品に髪の毛やファンデーションなどが付着しないようにするためのもの。しかし、試着室に入る前にフェイスカバーを手渡されても、実際には使用せずに試着するお客様が多いことも事実。明らかに使っていない状態で、床に放置したまま試着室を出る方も少なくありません。
実際に購入しない商品を戻された時、トップスの襟元にリップやファンデーションが付着している場合もあり、そういった商品はもう販売できません。店員がチェックできればよいのですが、ご自身でラックや棚に戻されるお客様もいるので、他のお客様が気づかずに汚れのついた商品を購入してしまう可能性もあります」(Aさん)
(引用:マネーポストWEB 2020/12/24 下線は本ブログ記事筆者による)
セーターなどのかぶりもの(前ボタンが付いていないもの)を試着するときに渡されるフェイスカバー。
使用しない人が少なくないとのこと。
そう言われてみれば、ファストファッションで素敵だなと思った服を手にとってみたときに、汚れを目にしたことが何度かあります。
口紅がべったりくっついているときもあれば、ファンデーションとおぼしき茶色っぽい色が襟元に付着していたこともあります。
ニットの糸が引き攣れていたり。
ひどいときには、長い髪がシャツの内側に張り付いていたことも!
気持ち悪いですね~(涙)
皆さんもそのような経験、きっとありますよね?
ああいう商品を気付かずに買ってしまったらそれこそ悲劇!
帰宅して汚れに気付いてショップに連絡を入れても、家で汚したのでは?と疑われる気もします。
先程のネットニュースの続きを見てみましょう。
女子大生のBさん(20代)は、こう語る。
「先日、あるアパレルブランドでトップスを購入しました。欲しかった商品が一つしか残っておらず、商品をしっかりと確認せずにレジでお金を払ってしまった。自宅に戻ってから服を見ると、襟元にファンデーションの肌色とリップのような赤い色が付いていました……。確認不足だった自分も悪いのですが、試着した人も確認すべきだと思います。返品しようかと迷いましたが、お店に迷惑もかかるので、自宅で洗剤を浸け置きして、そのまま着ています」
Bさんはそのまま我慢して着用しているとのこと。
このニュースを見て、店舗で衣類を購入する際には、ますます気をつけなきゃと思いました。
韓国のアパレルショップ
韓国は衣類がオシャレでお安いので、訪れたときには大学生の娘によく買ってやります。
韓国では、見本品がズラーっと並べてあり、「これください」というと、奥から新品を持ってきてくれます。
初めてこのやり方を見たとき、なるほど~!と、妙に感心したのを覚えています。
これなら、多少マナーの悪い客が来たときでも安心ですね。
そして、店員さんは水蒸気が出るタイプのアイロンを常備しています。
試着した服にシワが付いたとき用です。
パンツやスカートなど、同じものを様々な体型の人が履くので、変なシワが寄るんですよね。
その対策です。
これにも、感心しました。
アイロンでシワを伸ばしつつ、ひとつだけを展示し続ける。
そして、実際に持って帰ってもらうのは、バックヤードに保管してある新品。
とてもうまいやり方だなと思いました。
そして、韓国では基本的に白い服は試着できません。
なので、白い服は目で見て判断して買うしかありません。
そのあたりは徹底していますよね。
昨日たまたまアウトレットに服を見に行ったのですが、そこも韓国方式でした。
すべて一品ずつ展示されていて、「これください」と告げると、「新しいものをご用意いたしますね」と言われました。
日本でも増えてきているのかもしれませんね。
しかし、ファストファッションのような、多様なデザインの服を売りに出し、売り切れたらおしまいというやり方だと、この韓国方式は難しそうです。
フランス サン・マロのショップにて
何年か前に、フランス北西部にあるサン・マロという街を訪れました。
有名なモン・サン・ミシェルに行った帰りのことです。
情緒ある港町で、日本人が珍しかったのでしょうか。
かなりジロジロと見られた記憶があります。
パリなど大きな街では決してありえない現象です。
さて、サン・マロの目抜き通りにあるお店に入ったときの話です。
雰囲気でいうと、ZARAとBershkaの中間くらいの、ややカジュアル目のお店でした。
そのお店で、娘があるジャケットに一目惚れしました。
モノトーンで丈が短めの、カッコいいお洋服でした。
その場で羽織ってみると、とても似合っていたため、購入することにした私たち。
私は細かいので、買う前に必ず服の状態(汚れはないか、ファスナーは滑りがよいか、ボタンは緩んでいないかなど)をチェックします。
そのジャケットをチェックしたときのこと。
内側に、ド派手なピンク色の口紅がべったりついていました。
夫に相談すると、「店員さんに行ったら奥から新しいものを持ってきてくるかもしれないよ」というので、レジのお姉さんに言いにいきました。
すると「それが最後の一着です」とのこと。
娘はそのジャケットがすっかり気に入っている様子でした。
かといって、口紅がべっとりついている【欠陥品】を言い値で買うのもシャクです。
私は思い切って、その店員さんに内側の汚れを指摘し、少し値引きしてくれるかどうか打診してみました(娘のためならがんばれるHSP笑)。
するとその店員さんは呆れたように天を仰ぎながらこう言いました。
「そんな内側なんて見えやしないわよ。安くなんてできないわ」
いやいやいやいや、見えやしないからいいってものじゃないでしょ。。。
私たちはあっけにとられました。
しかし結局、折れたのは私たちの方でした。
娘がどうしてもそのジャケットを手放そうとしなかったからです。
「確かに内側なんて見えないんだから、(口紅のことは)忘れよう!」
そう言い出す娘。
結構たくましいな、なんて思いつつ、おとなしく店員さんに言い値を払ったのでした。。。
店員さんは、そのジャケットに口紅が付いていることに前から気付いていたのでしょうか。
店員さんの態度からすると、内側だから問題ないと判断し、そのまま陳列棚に置いておいた可能性も十分にありますよね。
おわりに
サン・マロでは、娘がどうしてもというので購入してしまいましたが、通常であれば汚れた服を好んで買いたくはありませんよね。
客側が試着時のマナーを守れば問題ないのですが。
いろんな人がいるので、難しいですよね。
個人的には、見本品のみを展示する韓国方式が理想的だと思います。
多少マナーの悪い人がいても、汚されるのは見本品だけで済むからです。
しかしファストファッションに韓国方式を適用するのは容易ではないでしょう。
結局、汚れた服を掴んでしまわないために客側ができることは、購入前の最終チェックを入念に行うことしかないです。
自分のせいで他の人が不快な思いをしないように、自分が試着するときには面倒でもフェイスカバーを使おうと思います。
【因果応報】といいますから、きちんとルールを守っていれば、汚れた服に捕まる可能性も低くなるのでは…?と勝手に思っています。
それにしてもHSPな私からすると、サン・マロの店員さんの図太さが少々羨ましくもありました。
いやぁ~、たくましかったなぁ。。。笑
ーーーー
★『神秘の島に魅せられて モン・サン・ミッシェルと近郊の街へ』
モン・サン・ミシェルは素晴らしすぎて、生きているあいだに絶対にもう一度訪れたいと思っています。
ーーーー
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回、ここでお会いしましょう。
★いつもポチッとご協力ありがとうございます!
★あわせて読みたい記事はコチラ👇