EXOは親子の共通言語

先月Twitterで、韓国のBTS防弾少年団)が韓国語曲でBillboard Hot 100の1位を獲得したというニュースが流れてきた。

62年の歴史で初の出来事だそうだ。

 

たしかに、BTSは文句のつけようがないくらい素晴らしいパフォーマンスを誇るグループだ。

 

しかし、長年EXOファンの私は、K-POPの王者であるEXOの印象が韓国内はおろか世界中で薄れてきており、すっかり過去のグループとして扱われているような気がして、寂しさと悔しさを感じている。

 

そしてなにより、ひとり娘との共通言語である「EXO」を守りたいという気持ちが強い。

 

EXOは親子の共通言語

私たち親子が初めてこの目で生のEXOを拝んだのは、2014年4月にさいたまスーパーアリーナで行われた【EXO Greeting Party in Japan "Hello!"】(通称「グリパ」)でのことである。

「拝んだ」というと聞こえはいいが、実際はミラクル天井席から豆粒を拝んだだけ。

それでも「あのEXOは実在した!」という現実に、私たち親子は震えるほどの興奮を覚えた。

そう、それ程までに、その頃のEXOはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いのスーパールーキーだったのである。

 

私はベッキョンのファン、娘はカイのファンとして、その後は国内のみならず海外も飛び回った。

思えばその頃娘はまだ中学生。

ずいぶんと甘やかしたものである。

 

「中学生とはかくあるもの」という概念が頭にまったく入ってこないほど、私はEXO、というかベッキョンにのめり込んでいた。

 

娘にとって、カイはまさに初恋の人であり、マスターさんが出した写真集を韓国から取り寄せ、その大人びた美しい容姿を毎日うっとりと眺めていた。

 

娘と私はいつもベッキョンとカイのどちらがより人気があり、魅力的かということについて論争していた。

今思えばばかげているのだが、自分たちにとっては大問題である。

しかしそこには暗黙のルールがあり、自分の推しをいくら崇め奉っても構わないが、相手の推しをディスることは絶対に許されない。

推しをディスってもいいのは、そのファンだけなのである。

このルールは、今でも我が家では守られている。

 

さて、先程EXOに会うために海外に飛んでいたと書いたが、実際に飛んでいた回数が多いのは私である。

娘はかなり自由に育てたとはいえ、まだ中学生であったため、学業優先であったことは間違いない。

 

私は母親失格と言われても仕方のないくらいベッキョンにハマり、娘を夫に任せ、ひとり韓国に飛ぶこともたびたびあった。

今思うと本当にひどい話だし、夫には頭が上がらない。

夫はオタ活というものに非常に理解のある人間で、アイドルにハマることを「健全な浮気」命名した。

実際、私は現実世界の男性には1ミリも興味がないので、これは言い得て妙である。

 

後から話を聞いたところ、ひとり勝手に韓国に飛び、20も年下のベッキョン氏に目がハートになって帰ってくる私を見て、娘はすでに諦めの感情を抱いていたらしい。

「この人は、夢中になるともうダメだ」と。

 

そうはいっても、私たち親子は二人そろって仲良く何度もEXOのために遠征をしていた。

 

忘れられないEXO遠征

忘れられないのは2015年10月末~11月にマリンメッセ福岡で開催された【EXO PLANET #2 - The EXO 'luXion-】である。

この日、私は娘に対する感謝の気持ちでいっぱいになると共に、やはり私の最大の理解者は娘であると確信したのである。

 

このコンサートでは、私の推しであるベッキョン氏がピアノの弾き語りをするシーンがあった。

私は一足先に韓国で開催された同じコンサートに行っていたので、セトリ(セットリスト)を把握していた。

 

「…いよいよ次だ、ベクちゃんのピアノ!」

ドキドキワクワクしていたそのとき、私たちの周りのファンたちは、直前のステージの興奮が冷めていなかったようで、ずっと大きな声でキャーキャー騒いでいた。

 

これには本当に興ざめした。

あなたたちの推しは確かにカッコよかった。

でも今はもう次のメンバーのステージの時間なのだ。

 

ベッキョン氏がピアノを弾き始めた。

(ざわざわ、キャーキャー、ワハハ!!)

っるさいなーと私がキレそうになっていたその瞬間、隣の娘が

 

「うるさいっっ!!」

 

と叫んだ。

 

そのひと言で、その場はシーンと静まりかえり、おかげで私はベッキョン氏のピアノ弾き語りを心から堪能することができたのであった。

 

私はこの日、ベッキョン氏のこのステージを一番楽しみにしていた。

娘はそのことをよく知っていたのである。

「ママの一番の楽しみを邪魔するなんて、許せなかった」

後でこんなふうに語ってくれた娘が、私には神様に見えたのだった。。。

 

そして、神様はそんな娘を見ていてくれたようだ。

翌日、娘はなんと、30人しか当たらないMeet & Greetに当選したのである!

この日はホテルで爆睡していた私をそのままに、娘はひとり朝早くからCD列に並び、無事幸運をゲットした。

本人の努力ももちろんあるが、私は前日の母想いの優しい行動を神様が見ていてくれたのだと密かに思っている。

 

娘との遠征を書き出すとキリがないほど、いろんな思い出がある。

しかし、私たちはいつも並んで一緒に観ていたわけではない。

ソウルでのコンサートでは、若くて体力のある娘はスタンディング、体力に自信のない私はシーティング、というふうに別々に観ることもあった。

それでも、ホテルに帰ればその日の感動をお互いに口角泡を飛ばして語り合う。

そんな日々が心の底から楽しかった。

 

EXOはただのアイドルではなく、私たち親子の共通の想い出であり、共通言語になったのである。

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全盛期を過ぎたEXO

冒頭で触れたように、いまはBTSの全盛期である。

現在のEXOは、メンバーが順々に兵役に行っている段階だ。

私の推しであるベッキョン氏の入隊ももうすぐと思われる。

 

寂しい。

 

とても寂しい気持ちはあるが、ベッキョン氏ほどの歌声があれば、アイドルとしての賞味期限は過ぎても、過酷な韓国芸能界で歌手として生き残っていけるだろうと私は信じている。

 

心配なのは、EXOというグループである。

 

EXOはこれまでにメンバーの脱退や熱愛・デキ婚など色んなニュースを提供してきた。

あまりにいろいろな問題が起きるため、心が折れてしまいファンを辞めていった人も多いと聞く。

 

しかし、EXOの楽曲を聴いてもらえればわかると思うが、こんなにも魅力的な楽曲を世に出しているグループは他にないのではないか。

EXOの曲を聴いたことのない人には、ぜひアルバム曲を聴いてほしい。

タイトル曲はちょと変わり種が多いEXOだが、アルバム曲には名曲が多いのだ。

 

最近のK-POP界では「一糸乱れぬパフォーマンス」「シンクロ率100%」が重要視されている印象だ。

BTSから始まったのかもしれない。

 

The BoyzやVERIVERY、TXTなどを見ていても、びっくりするくらい息がピッタリのダンスを披露している。

 

それに比べると、EXOは決して「一糸乱れぬパフォーマンス」をするグループではない。

ダンスの実力にも、かなり個人差がある。

そういう意味では、「いまどきのアイドル」ではない。

 

しかし、EXOメンバーには他の追随を許さない「個性」と先ほども触れたが「楽曲の良さ」がある。

 

これほどまでにカリスマ性を備えたグループは、もう現れないのではないかと思うし、世の中のK-POPファンにはEXOを忘れてほしくない。

 

EXOという存在が忘れ去られていくことは、EXOを共通言語とする私たち親子にとってはこの上なく寂しいことでもある。

自分勝手かもしれないが、私はこれからも娘とEXOの話をたくさんしたいし、EXOメンバーの活躍を見続けたい。

 

私たち親子の青春であり、共通言語であるEXO。

EXOは永遠だと信じたい。

 

 

★ベッキョン氏についての記事はこちら👇 

mariebelle.hatenablog.com

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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