先日、かなり年下の友人(後輩)から相談を受けました。
「仲良くしているA子とB子は、その場にいない友達の悪口を言います。私のいないときには私の陰口を叩いているのではないかと不安です。本当の友達ってどうすればできるのでしょうか」
という内容でした。
私も若い頃は、こういうことでよく悩んでいました。
今回は、この友人の悩みについて考えてみたいと思います。
陰口を叩く人
A子とB子は、C子がその場にいないときにはC子の悪口を言っている。
ということは、私の友人(D子とします)がいないときには、まず間違いなくD子の陰口を叩いているでしょう。
悪口をいう人というのは、悪口をいうことで他者を貶め、相対的に自分の立場が上になるように心理操作をしています。
自分に自信のないかわいそうな人です。
自分に自信がなく、ふつうに過ごしていたのでは承認欲求を満たせないため、他人をこきおろすことで、自分の方が上だと周囲の人間に知らしめたいのでしょう。
はっきりいって、つまらない人です。
そういう人は、悪口の対象を選びません。
その場にいない人なら誰でもよいのです。
なので、D子も間違いなく陰口を叩かれていることでしょう。
どうでもいい人間に悪口を言われること
D子は「A子とB子に陰口を叩かれているのではないかと不安」を感じています。
しかし、前述したように、A子とB子は自分の承認欲求を満たすために友達の悪口をいうようなつまらない人です。
そんなつまらないかわいそうな人間に悪口を言われたとして、何を気にすることがあるのでしょう?
D子が気にすべきことは、
「D子が大事にしたいと思っている人と自分自身の幸せ」です。
たとえば家族や、困った時にこそ側に寄り添ってくれるような友人ですね。
D子自身、A子とB子は友達の悪口をいうような人間だということを知っており、不信感を抱いています。
つまり、D子にとってA子とB子は大事にしたい人でもなければ、好きな人でもないわけです。
そんな人間に悪口を言われたところで、気にすることはありません。
むしろ、
「つまらない人間からよく思われなくてよかったー!」
「かわいそうな人間に、仲間だと思われないでよかったー!」
と喜ぶべきところです!
実は私も若い頃、よくこういう目に遭っていました。
HSPですから、当然めちゃくちゃ気になって悩みまくっていました。
たぶん、誰かに悪感情を抱かれることが怖かった。
できればみんなに好かれたいと思っていたのでしょう。
そんなとき、ある人に上のピンク太字の言葉を教えてもらいました。
その人は「自分が素敵だな、いい人だな、と思える人にだけ好かれればそれでいい」と話していました。
なんて斬新な考え方!
でも気持ちがラクになりそうな考え方だな…
と衝撃を受けたのを覚えています。
以来、完璧にそう思えているかというと決してそうではありませんが、前ほど陰口を叩かれることに恐怖心を抱かなくなりました。
本当の友達
D子は「本当の友達って、どうすればできるのでしょうか」と悩んでいます。
でもですよ、「本当の友達」なんていない人の方が多いんじゃないですかね。
少なくとも、私には「本当の」が付けられる友達はいない気がします。
もちろん、学生時代には"仲よしグループ"らしきものに所属していたこともありました。
しかし常に違和感を抱いていましたし、「心から気持ちの通じ合う人なんていない」と思っていました。
多くの人のいう「友達」って、人生のある期間、自分の居心地をよくするためにお互いに利用し合ってる関係なんじゃないかなって思ってます(ぶっちゃけてます汗)。
もちろん、前述したように「自分が本当に困っている時に寄り添ってくれた友人」に出逢える人もいるでしょう。
そういう人はめちゃくちゃラッキーなんだと思います。
たとえば私の娘は、
「中学からずっと一緒でお互いの嫌なところも全部知っていて、お互いにココを直してほしいと何度も喧嘩をして、それでも切れない気心の知れた友人」に恵まれました。
娘は人生の宝物に出逢えたのです。
とても幸運です。
「そのお友達を大事にしなね」と真の友のいない母は娘に常々言っています。
たいていの人は、
「ひとりでいると変なやつだと思われるから」
「寂しいから」
という理由で誰かと行動を共にしているのではないかと思います。
その程度の関係なので、高校を卒業すれば、大学を卒業すれば、時間と共に関係もフェードアウト。
「本当の友達」に巡り会えた人というのは、とってもとっても幸運な人なんだと思います。
結論として
D子は、A子とB子から陰口を叩かれていると思っておいた方がよい。
そして、それは喜ばしいことだと思ってほしい。
なぜなら、そんな風にしてしか承認欲求を満たせないつまらない人間に好かれたら不幸だからです。
そして、「本当の友達」に巡り合うのは宝くじに当たるようなものだから、当選しないからといって気に病む必要はない。
このようにD子には伝えました。
この広い世の中、D子のような悩みを抱えている人が他にもたくさんいるかもしれないと思い、今回記事にしてみました。
今後D子には、陰口を叩かない人と距離を縮めるようにしてほしいなと老婆心ながら思っています。
他人の陰口を叩かない人というのは、他人の価値を貶める必要性を感じない人、すなわち自分に良い意味で自信を持っていて自立している人間です。
そういう人となら、本当の友人関係を築けるのではないかと思っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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